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「ブラフシューペリア」展示会レポート

その昔、イギリスに「オートバイのロールスロイス」と形容される伝説的メーカーがありました。
ジョージ・ブラフという人物が立ち上げたスポーツバイクのブランドで、1919年に創立し公道用オートバイとして「平均時速100マイル保証」という高性能を謳いました。
※その頃日本は大正時代

ブラフシューペリアのファクトリーを訪ねたロールスロイス社の代表が、その品質に感銘を受けて「オートバイのロールスロイス」と呼ばれることを許可したという逸話も残っています。

そんな同社も第二次大戦で軍需産業への転換を余儀なくされ、終戦後も再び高品質のオートバイを作ることはありませんでした。
マニアの間でブラフシューペリアは伝説のオートバイメーカーとして語り継がれていたわけですが、2008年マーク・アッパムという人物がブラフシューペリアのブランド権を取得。
2013年にSS100を発表、2015年にはフランスの自社工場にて量産開始を経てブランドは復活を遂げました。

店長コヤナギがブラフシューペリアを知ったのは2019年のことで、高級自動車メーカー「アストンマーティン」とのコラボで登場した

AMB01でした。
こちらはVツインのターボエンジンで200馬力(!)
そして公道走行できないというシロモノ

ってな感じでかなりまとめて500文字くらいでしたが、もっと詳しく知りたい方は
ブラフシューペリアジャパンのサイト>>をご覧ください。

その復活したブラフシューペリアがついに日本へ正規輸入されることとなり、今回は南阿蘇にあるイベントスペース「KOTOHOGI」さんにて展示・試乗会が開催されるということでご招待いただきましたので参加して参りました。

土曜日でしたがこういう機会は滅多にありませんのでお店をお休みいただきまして行って参りました。

室内には現行モデルで公道走行可能な
「ロレンス」(手前)
「SS100」(奥)
の2台が展示され、一番奥に見えるのが

「当時モノ」のS.S.80も展示
エンジンの下にトレーが敷かれていますが、これはオイルが落ちてくるから・・・(笑)

ブラフシューペリアジャパン代表・近藤氏(右)とYoutubeでお馴染みのShinyoさん。
Shinyoさんは撮影のため前日に現車に乗って阿蘇を走られていてネタバレにならない程度に(笑)インプレを語っていただきました。

近藤社長からはブラフシューペリアについてのプレゼン、日本導入に至る経緯などのお話がありました。

この日展示されていたSS80のエンジン始動パフォーマンスから
1928年(昭和3年)製ですが実動車でナンバー付き

※以下、音量注意

始動前の「儀式」がかなり複雑でしたがキック一発始動

プッシュロッドがぴょこぴょこ動いているのが萌えです(笑)

この後オーナーさんは乗ってその辺走って来られていました。

さて、ここからはいよいよ試乗タイムです。

この日ちょうどご来場なさっていたヒートガードスクランブラーパンツの白を穿いたお客さまとS.S.100
白パンが似合いますね〜(笑)

試乗待ちの間にもう一台展示されているバイクを・・・

こちらは時計好きな方にはお馴染み「リシャール・ミル」とのコラボモデルである「RMB01」

ほぼアルミの切削パーツで構成されているのでさしずめ「彫刻作品」といったところでしょうか。

フロントフォークはご覧のように上から下まで一体のフィオール式と呼ばれるダブルウィッシュボーン

たまらん(笑)

スイングアームも言うまでもなく・・・
ホンダのコムスターホイールチックなデザインのホイールもカッコいい

メーターの形状からハンドルまで綺麗なラインになっていまして

メーターがリシャール・ミルの時計そのまんまなデザイン!
タコメーターはともなく、「スピードメーターはこの幅で0-300km/hなので普通に走行していたら速度がわからないのでは?」と心配になりますが心配ご無用。

このバイクは公道走れません(笑)

ずーっと見ていられる造り込みでした。

さて、そうこうしているうちに試乗の順番が回って参りました。

ボクセルモトの池田社長に撮ってもらいました!ありがとうございます。
さすがこういうクラシックテイストのバイクとMaxFritzの相性は非常に良いですね!
もちろん白パンです(笑)

さて、こちらのバイクはS.S100。

高めのシートにセパハンという構成でその名の通りSuperSportな一台。

エンジンはブラックアウトされておりますが、やっぱりこちらも切削加工されたケースです。
エキパイの曲線も美しいですね

特徴的なのはこちらのフロントブレーキ。
小径なのですが・・・

なんと片側2枚の合計4枚のディスクブレーキ(クアッドブレーキっていうのかな?)

ブレーキパッドは両側とディスクの間の3枚。
おそらくディスクが左右方向にフローティングしていて両方から抑えてディスクが間のパッドに当たる感じ???

ブレーキシステムはフランスのBERINGER製だそうです。

なぜこんなややこしいシステムを使用しているのかというと往年のSS100をオマージュしたデザインに大径ディスクよりはこっちが似合うだろうっていうことだそうです、確かに。

さて、乗った印象ですが・・

現代の技術で復活した「オートバイのロールスロイス」という先入観を持って乗りましたので、
第一印象は

「あれれ、結構賑やかだぞこれ」

でした。

空飛ぶ絨毯のような乗り心地でものすごく静かでスムーズに走るかと思いきや、エンジンは微振動あるし結構カシャカシャ音がします。これって前ちょっと運転させてもらったことのある古いトライアンフみたい・・・
ケニーロードを少し走りましたが、フロントサス形状の影響か?普通に視線だけ向けておけば軽快にバイクが曲がってくれる感じではありませんでした。 乗りこなすには慣れが必要ですねこれ。

ケニーロードの短いストレートでちょっとだけスロットルを多めに(笑)開けてみましたところ、上まで回すと微振動が消えてパワーが出てくる感じがしました。あれ、これ結構高回転型ですね。※約100PS
前に試乗した方から「小鹿に遭遇した」と聞いておりまして、ぶつかったりしたら一大事ですので、ほどほどにしておきます。

気になる4枚ディスクのブレーキについては握り初めが「あれ、あんまり効かない?」と思ったら制動力が立ち上がってくる感じでこれも慣れが必要ですね。

そして次はもう一台のLawrence(ロレンス)です。

こちらのエンジンはシルバーですのでより切削味(?)が強いですね。
ヘッドは鋳物だそうで色が違います。もうずーっと見ていたい感じ(笑)

フロントフォーク(アームというべきか)はSS100は鋳物だったのに対し、ロレンスは削り出し

フロントブレーキはオーソドックスな大径ディスク

手前がSS100はご覧のようにセパハン(低めのパイプハン)だったのに対し

ロレンスのハンドル周り。
切削パーツのハンドル、タンクキャップ、カーボン地が主張するタンクなどなど・・・

それにしてもこのハンドル周りを見ると

ファットボーイ(ハーレー)かよ!?(笑)

と思ったのですが、実際にまたがってみるとクルーザータイプではない・・・
ハンドル低めで意外とスポーティーなポジションでした。

こだわりはこういうところにも現れており、ブレーキマスターのタンクやハンドルスイッチもご覧の造り

こういう部分は汎用品が使われがちですが、こだわりを感じます。
使いにくい??そんなことを言うのは野暮というものです(笑)

ロレンスに跨り、エンジンをかけて走り出しますがこちらはなんかエンジンがスムーズに感じます。
味付けの違いか個体差かはわかりませんが・・・

大径のメーターは赤い針がスピードを示すオーソドックスなタイプで、タコメーターはこの小さい液晶内にバーグラフで出ますので正直見えません(笑)がまたケニーロードのストレートでちょっと開けてみましたところやっぱり高回転まで回すとより元気が出てくるタイプ。
普通の速度で走っていると微振動が出てスピードメーターの針も細かくブレているというホ⭕️ダのバイクではありえない乗り味です(笑

ブレーキのフィール含めてハンドリングはこちらの方が馴染みやすい感じ、とはいえやっぱりちょっとクセがありました。

S.S.100の時も感じましたが、エンジンのフィールといいハンドリングといい、バイク好きな人達が狙って出したテイストじゃないかなという感想です。

あと、気温34℃の中約20人の人たちが取っ替え引っ替え乗り続けたにも関わらず、グズることもなく安心感を持って走ることができたということも付け加えておきます。

ケニーロードの展望所にて(撮影:ブラフシューペリアジャパン)
ロー&ロングのシルエットがよくわかりますね

MaxFrizとの相性が最・・・(もうイイって)

この手の試乗会にしては長い距離を走らせてもらいましたが、もうちょっと長い距離走ってみたいなぁと思いました。
あとエンジンは走行距離を伸ばしていくうちにスムーズになってくるのではないかなぁとか、もう少し抜けの良いマフラーに換えたらパワー感がさらに好みになりそうだといった妄想を膨らませながら会場に戻りました。

さて、ここまで読んでいただいたところで「いったいコレいくらすんの?」と思われた方も多いかと思います。

今回試乗車として登場したこの2台は車両価格共通
・S.S.100
・Lawrence
2026年1月25日現在の価格で

¥13,926,000(税込)


です。

正直普通の感覚だと高いわけですが、鋳物とかタイヤ以外のほとんどのパーツは自社生産され、職人によるハンドメイドで1台ずつ作られるバイクということを考えればこのくらいの価格で売っておかないと企業としての存続はむずかしかろうと言う感じではないでしょうか。

馬力とか最高速、ラップタイムとかではなく、ブランドの背後にある歴史、ストーリーや造り込みの美しさ、そしてちょっとクセのある乗り味・・・趣味の持ち物として所有欲を大いに満たしてくれると思います。

むしろ日本のメーカーもそろそろこのくらいの価格帯のフラグシップモデルを発売しても良いのではないかと思います。ライダーが「いつかは・・・」と思えるようなヤツを

ちなみに今回展示されていた

・RMB01は
¥46,926,000(税込)

です。

公道走れないバイクなのにヨンセンマンエンもするのか?と思ってしまいますが心配ご無用(笑)
世界にはこういう特別なバイクをコレクションとして求める層がいらっしゃるようです。

リシャール・ミルの時計がだいたいこれくらいの金額しますので・・・


ブラフシューペリアジャパン様、貴重な機会を与えていただき誠にありがとうございました。

ブラフシューペリアが気になるという方は
ブラフシューペリアジャパンのサイト>>
をご覧ください。

めちゃめちゃ気になると言う方はブラフシューペリアジャパンさんにお繋ぎいたします。
(私がご紹介したところで安くはならないと思いますが・笑)

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